電力供給を消費が上回って起こる電力網ダウンによる大停電。実際起こった場合の被害・損害は計り知れません。
そういった事態を回避するために今注目されている技術にスマートグリッドがあります。
元々は電力供給が日本に比べて不安定な米国で発案されたものです。
その仕組みは電力の供給先から末端の消費先までをデジタル技術できめ細かく管理して、電力供給の最適化を行うというものです。
そのためには各家庭での電力消費をきめ細かく管理する高機能電力メーターの普及が不可欠となります。
さらにこの仕組みの中核を担うと期待されているのが電気自動車です。
電気自動車のバッテリーを余剰電力の蓄積装置として使用するのです。
通常の電力会社から夜間など比較的電力消費が空いている時間の電力を蓄積したり、太陽光発電や風力発電などの供給が不安定な電力をためておいて必要な時に使うといった使われ方が想定されています。
また蓄えた電力を家庭内で消費するだけでなく、電力会社の電力供給が不足しそうになった時には、家庭で蓄えた電力を電力網に供給して電力網のダウンを回避します。
その時には先述の高機能電力メーターが家庭で使用した外部からの電力と逆に外部に供給した電力をきめ細かく管理・記録することになります。
各家庭と電力会社を結ぶ通信網も重要になります。
よりきめ細かい管理を行うには両者が常時結ばれている必要があり、それを既存の通信網で行うのか、新規に専用の通信網を構築するのかは今後の課題のひとつです。